こんな疑問に答えます。
家を買う事を考え始めたら、戸建が良いのかな、それともマンションが良いのかな?と悩むかもしれませんね。
戸建とマンションのそれぞれの特徴をはっきり知っておくと、その答えが見えてきますよ!
この記事では、戸建とマンションのそれぞれの特徴を比較しながら、どちらが有利なのかを解説していきます。
戸建かマンションかで悩んでいるあなたの家選びの参考にして頂ければ幸いです。
この記事を読むと分かる事
- 戸建とマンションの特徴を比較してどちらが有利かがわかります
- 戸建を実際に買った人が買って良かったと思っているところがわかります
- マンションを実際に買った人が買って良かったと思っているところがわかります
- 戸建とマンションを買う前に知っておいた方が良い事がわかります
目次
戸建とマンションどちらが良いの?
以下のポイントで戸建とマンションを比較してどちらが有利なのかを解説していきます。
- 広さ
- 陽当たり
- 立地・利便性
- 維持費
- 資産価値
- 騒音
- 自由度
- セキュリティ
- 共用施設
1.広さ:戸建が有利
広さで比較すると優れているのは戸建です。
ファミリータイプのマンションでは、3LDKか4LDKの間取りが一般的です。専有面積は、概ね80㎡程度が一般的です。
戸建であれば、延べ床面積90㎡程度が一般的な広さです。間取りも4LDKが多いです。
部屋の広さだけでなく、収納スペースなども戸建の方が多くなります。戸建の場合、階段下のスペースや屋根裏、床下のスペースも収納として使えます。また、建物広さだけでなく、庭やカースペースなどの敷地も使う事ができます。
2.陽当たり:引き分け
日当たりはマンションの方が優れているように考えがちですが、実際には戸建とマンションでさほど差はありません。
むしろ陽当たりは、その建物の立地と周辺の建物の状況などの環境に大きな影響を受けます。
戸建でも、建物の南側が道路であれば陽を遮るものが少なく日当たりは良くなりますし、逆にマンションでも一階部分など陽が入りにくい部屋もあります。
ココがポイント
日当たりは物件ごとに異なりますので、実際に現地を見に行って判断するのが正解です。
3.立地・利便性:マンションが有利
立地や利便性はマンションの方が優れている事が多いです。主要な駅から徒歩圏内には、大抵戸建よりもマンションの方が多くなります。
通常、駅から近ければ近いほど、土地の価格は高くなります。そして土地の利用制限が緩和されます。つまり大きな建物が建てやすく、個人の戸建が建てにくくなります。主要な駅の周辺など利便性の高い場所を希望するのであれば、戸建よりもマンションが選択肢として多くなります。
ココがポイント
駅が近いなど立地の良い場所にはマンションが多いです。
4.維持費:戸建がやや有利
維持費とは、年ごとの固定資産税という税金や、建物を維持管理するための費用です。
維持費は戸建もマンションも同じようにかかってきます。
固定資産税は、土地と建物両方にかかる税金です。この税金は、基本的には広さに単価をかけて算出します。
マンションの場合、土地の分の固定資産税は少なくて済みますし、建物の面積も狭い場合が多いので、固定資産税だけで見るとマンションの方が若干安い場合が多いです。
維持費について戸建とマンション大きく異なるのは、管理費と修繕積立金、駐車場代です。
マンションの場合、強制的に月々修繕積立金と管理費、車を持っていれば駐車場代がかかります。特に、修繕積立金は、建物の築年数が経過するにつれて徐々に値上がりしていきます。
ココに注意
マンションによっても違いはありますが、数十年経つと月々の負担がかなり重くなる場合があります。
戸建の場合でも、建物を維持するためのメンテナンスをしたり、不具合があった場合に修理をする必要がありますが、戸建の外壁塗装などは、何もなければ10年から15年に一度程度です。
室内の設備の修理や交換が必要になる場合もありますが、それはマンションも同じで自費で行う必要があります。
戸建の場合は、一部の例外を除いて管理費はかかりませんし、ほとんどの場合駐車場がついているので、その費用もかかりません。
ココがポイント
総合的に見ると、戸建の方が維持費は安く済むといえます。
5.資産価値:戸建が有利
戸建もマンションも基本的に建物の価格(資産価値)は年々下落していきます。建物には耐用年数というものがあり、その年数を超えると資産価値はゼロに近づいていきます。
戸建の場合は、仮に建物の価値がゼロになったとしても土地の価値は必ず残ります。土地の価格は建物の価格のように年々下落して行くものではありません。
一方マンションの場合は、土地の価値はわずかで、そのほとんどが建物部分になります。建物部分は経年によって資産価値が確実に下がっていきます。
それで、土地の価値を考慮すると、戸建の方が時間が経っても資産価値が残りやすく有利といえます。
さらに詳しく
大都市圏の一部のマンションは価格がほとんど下がらず資産価値が高いと言われますが、それでもいずれ耐用年数を超え建て替えの問題にぶつかってしまいます。その時まで資産価値を維持できるかどうかには疑問があります。
6.騒音:戸建が有利
マンションの場合は、壁を隔てて上下左右にも人が住んでいるため、どうしても騒音の問題が発生する事があります。
階上や隣の部屋からの騒音が自分の部屋に響いて気になる場合もあれば、小さな子供がいる家族の場合などは、自分の部屋から階下の部屋への騒音が気になるかもしれません。
一方、戸建の場合は、近隣の家や道路からの騒音の可能性はあるものの、建物の中での騒音を気にする必要はありません。
7.自由度:戸建が有利
自由度は戸建が有利です。ペットも自由に買う事ができますし、楽器の演奏をする事もできます。室内の改装をするにしても、誰の許可を取る必要はありません。
一方マンションの場合は、管理規約によって決まり事が細かく決められており、ペットや楽器の演奏、リフォーム工事などについて自由にできるわけではなく、禁止されていたり許可が必要になる場合もあります。
8.セキュリティ:マンションが有利
セキュリティー面はマンションが有利です。マンションの場合は、防犯カメラがあったり隣近所の目も届きやすく防犯につながります。特に管理人が常駐しているオートロックのマンションならば、セキュリティーが高く安心して過ごせます。
玄関の鍵一本で戸締りができるのもマンションの魅力です。
9.共用施設:マンションが有利
マンションには共用の施設が整っている物件もあります。例えば、友人が遊びに来たときに使えるゲストルームやパーティールーム、フィットネスルームが併設されているマンションもあります。これらの施設は戸建にはないマンションならではのものといえます。
ココに注意
ただし過度に豪華な施設や設備があるマンションは、将来管理費や修繕積立金が高額になる可能性があるので注意が必要です。
戸建とマンションの比較まとめ
戸建 | マンション | |
広さ | ○ | △ |
陽当たり | ○ | ○ |
立地・利便性 | △ | ○ |
維持費 | ○ | △ |
資産価値 | ○ | △ |
騒音 | ○ | △ |
自由度 | ○ | × |
セキュリティ | △ | ○ |
共用施設 | × | ○ |
ココがポイント
- 維持費や自由度、資産価値で選ぶなら戸建
- セキュリティや利便性を重視するならマンション
戸建を買って良かったと思うところは?
47才女性
ちょっとしたお庭いじりができるところが嬉しいです
お花を植えたり家庭菜園などを楽しめるのも戸建ならではの良いところですよね。
35才男性
洗車がしやすいのが良い
外に散水栓がある戸建は、洗車が劇的に楽になりますね。
46才男性
スキー用品やキャンプ道具などが片付けやすい
庭などの空いているスペースに倉庫などを置いても良いですね。屋外で使うような道具や遊具類も気にせずに収納できます。
32才男性
自分の城を構えたという気がする
建物全体が自分の物になるというのは良い気分ですよね。ずっと大事に住み続けようという気持ちが湧きます。
29才女性
騒音など周りを気にせずに生活できるのが良いです
戸建は他の家から独立しているので周りを気にせずに生活できます。特に階下への音など気にしなくても良いので、子供がはしゃいでも大丈夫です。
戸建を買う前に知っておくと良い事は?
冬は床から冷える
戸建は思っている以上に底冷えします。床暖房があると良いですね。ちなみにお風呂場も結構寒いです。浴室暖房機能があると安心ですよ。
夏は2階が異常に暑くなる
暖かい空気は上に登って行くのと、屋根裏の空気が温められてしまうので、どうしても夏は2階が暑くなってしまいがちです。屋根裏に換気扇をつけたり、24時間換気で空気が回るように工夫しましょう。遮光カーテンを使うのも効果がありますよ。
カーテンとカーテンレールの費用が結構かかる
戸建は窓が多いのでカーテンがたくさん必要になります。カーテンレールも入れると意外と大きな出費になります。事前に予算に入れておくようにしましょう。
エアコン室外機の置き場所を考える必要がある
エアコン室外機をおく場所はよく考えましょう。囲まれた狭いバルコニーにおいてしまうと熱風が室内に入ってきてしまったり、エアコンの効率が落ちてしまったりします。また、隣の家が近い場合、室外機の風が近隣トラブルの種になる事もあるので注意しましょう。
コンセントやスイッチの位置は結構重要
コンセントやスイッチの場所や数など小さな事に思えますが、不便な位置についていると意外に気になってくるものです。
注文建築で家を建てる場合は、自分で決められるのでよく考えておきましょう。
また、事前に壁の中にCD菅と言って空洞のチューブを通しておくと後々LAN配線などに便利です。
マンションを買って良かったと思うところは?
38才女性
ゴミ出しや宅配便の受け取りなどがしやすく生活に便利
マンションの場合、ゴミステーションのような場所にいつでもゴミを捨てる事ができる場合が多いです。また宅配便も宅配ボックスなどに置いて行ってもらえるので便利です。
32才女性
オートロックなので安心感が高い
オートロックのマンションはセキュリティーが高いので安心感があります。空き巣だけでなく訪問販売や不審者、ストーカーなどの侵入を事前に防ぐ事ができます。
49才男性
戸締りが鍵一つで良いので楽
玄関の鍵を閉めればすぐに外出できるのはとても楽ですよね。夜寝る前の戸締りも楽です。
46才女性
冬でも暖かい
断熱性能の高いマンションは冬でも暖かいです。戸建のように底冷えはしませんし、部屋だけではなく室内全体の温度を保つ事ができます。
42才男性
冷暖房の効きが良い
マンションは気密性が高いので、夏には冷房の効きが良いです。
マンションを買う前に知っておくと良い事は?
マンションの長期修繕計画
マンションには必ず長期の修繕計画があります。新築のマンションの場合は、月々の修繕積立金が安く設定されているのであまり意識はしないかもしれませんが、築年数が経っていくにつれて修繕積立金は上がっていくものです。
中古マンションを購入する場合は、修繕積立金の値上げ予定が売却の動機になっている可能性もありますので、必ず事前に確認しておきましょう。
居住者に変な人がいないか
マンションには複数の人が住んでいます。人数が多くなればどうしても少し変わった人や問題行動をする人が出てきてしまう可能性があります。せっかく買った新居で近隣トラブルに巻き込まれたくないですよね。
新築マンションの場合はどんな人が住むのか知る由もありませんが、中古マンションを購入する場合は、すでにコミュニティーが出来上がっているので聞き込みをすればある程度の事はわかります。不動産仲介会社や管理会社、近隣の人などの情報網をフルに活用して何かの隣人トラブルなどがないか事前に確認しておきましょう。
まとめ
「マンション vs 戸建」というテーマでしたが、いかがでしたでしょうか?
当然ですがどちらにも良いところとそうでないところがあります。生活の中で何を重視するかによって決めるようにしましょう。
- マンションの良いところはセキュリティー面と利便性
- 戸建の良いところは自由度と資産価値