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プロパンガスのメリットとデメリットとは?

悩んでいる人
プロパンガスのデメリットってなに?メリットもあるの?

こんな疑問に答えます。

この記事を読むと分かる事

  • プロパンガスのメリットが分かります
  • プロパンガスのデメリットが分かります
  • プロパンガスのデメリットを軽減する方法が分かります

 

「ガス料金が高い」「都市ガスが無理だから仕方なく」など、都市ガスと比べてネガティブなイメージがついているプロパンガスですが、実はメリットの方が多いガスなのです。

例えば、事故が少なく安全であること、災害時に復旧が早いなど、私達の毎日に安心感を与えてくれる良い所があります。

この記事では、あまり知られていないプロパンガスのメリットをいくつかご紹介し、少しでも皆様がプロパンガスにポジティブなイメージを持ってもらえるようにしたいと思います。

もちろん、料金が高いなど、皆さんがご存知のデメリットも正直に紹介しますが、デメリットを解消する方法も同時にご紹介しますので、この記事を通してプロパンガスのメリットとデメリットを冷静に見比べることができると思います。

プロパンガスは、「LPガス」「LPG」と呼ばれることもありますが、これは単純に呼び方の違いで同じガスのことを指しています。

同一である以上、これからご紹介するメリットとデメリットも等しく当てはまりますので、LPガスの呼び名で親しまれている方も興味を持ってお読み頂ければと思います。

 

プロパンガスのメリット

では早速、プロパンガスの6つのメリットをみていきましょう。

 

プロパンガスの原料は「液化石油ガス」で、「発熱量が高い」「ガスボンベに詰めて供給する」という特徴があります。

これらの特徴が、プロパンガスに大きなメリットをもたらしていますのでこれからご説明いたします。

 

1.火力が強い

プロパンガスの発熱量は都市ガスの2倍ほどあります。1m³あたりの熱量を比較すると、プロパンガスが約24,000kcalなのに対して、都市ガスは約10,750kcalです。

細かい数字を出されてもピンとこないかもしれませんが、簡単に言うと、プロパンガスは同じ量のガスで、都市ガスの2倍以上の火力が出せるということです。つまり、少しのガスで、たくさんの事ができるわけです。

もっとわかりやすくするために、ガス代にして考えてみましょう。

東京都の場合、プロパンガス20m³使用時の従量料金は280円で、都市ガスは130円です。この料金差だけを見ると、プロパンガスは倍以上の値段がかかると思ってしまいますよね。

しかし、プロパンガスの発熱量は都市ガスの2倍以上であることを考えると、仮にプロパンガスを20m³だけ使用し280円でお風呂を沸かせたとしても、都市ガスはプロパンガスの倍量40m³のガスが必要になり、ガス代も130×2=260円かかるということです。

発熱量が高いということは、ガスの消費量が少なくて済むというメリットにつながるのです。

 

2.日本全国どこでも使用できる

ガス管を通して供給される都市ガスとは異なり、プロパンガスは液化石油ガスが詰められたガスボンベを車に乗せて、消費者の家一軒一軒へ届けられます。

ですから、供給エリアが限定されることはありません

ガスボンベとプロパンガスが使用できる設備さえあれば、日本全国どこでも使用することができるのです。これは素晴らしいメリットではないでしょうか。

家が密集している都市部しかガス管を配置していない都市ガスだと、田舎や郊外では使用できなかったり、自宅までガス管を通すのに莫大な費用がかかる事が多いです。

しかし、プロパンガスならどんな田舎でも業者が車で配達してくれるので安心です。

 

3.災害時に強い

ガスボンベで供給されるメリットは、地震や土砂崩れなどの災害時にも発揮されます。

災害時には、安全装置によって自動的にロックがかかったり、設備が損傷を受けて、ガスが使用できなくなる事が多いです。そうなると復旧するには、しっかりとした安全確認が必要になります。

ガス管を通してガスを供給している都市ガスは、地中のガス管の掘り起こしてチェックしたり、万が一ガス管が破損していた場合には、大掛かりな修理が必要になります。

さらに、数千単位の世帯が同じガス管を使用しているので安全確認のために時間がかかり、どうしても復旧が遅くなります。

一方、プロパンガスは、世帯ごとに自宅のガスボンベと設備をチェックするだけで良いので、早く使えるようになります。

しかも、一般的に予備のガスボンベが平時から設置してあるので、ガスボンベの交換が何らかの理由で遅れたとしても、1ヶ月くらいは予備ボンベでガスを使用し続ける事ができます。

実際、2011年にあった東日本大震災の時に、一番早く復旧したのはプロパンガスでした。都市ガスより12日早く、オール電化より58日も早くに完全復旧した実績は説得力がありますよね。

ガスは、電気・水道と並ぶライフラインの一つですので、一日でも早く使えるようになってくれるのは本当に助かります。

 

4.安全性が高い

家の横にガスボンベを置くことを、危険なことのように感じている人は少なくないと思います。それは、ガスボンベの見た目から、爆発やガス漏れなどのネガティブなイメージを抱いてしまうからでしょう。

しかし実際は、プロパンガスは都市ガスよりも安全性が高いガスです。

ガスボンベの耐久性はとても高く、災害時に横転しても破損することはまずありませんし、供給ホースも一定以上の圧力がかかるとガスの放出をストップする仕組みになっているものがほとんどです。

2017年のデーターによると、都市ガスの事故件数は17件なのに対して、プロパンガスは12件です。

しかも、プロパンガスの事故に含まれるのは、一般家庭だけではなく、お祭りなどの単発利用やイベントなどの野外使用も含まれていますし、事故理由が、プロパンガス屋から使用しないように忠告されたガス器具を使用したことや、換気をしなかったためなど、利用者側に落ち度がある場合が多いのです。

プロパンガス会社には、安全性に関して厳しい基準が設けられいますし、事故発生率も低く、負傷者も少ないという実績があります。安全基準に従って正しく利用すれば問題なく利用できますので、ガスボンベの見た目に惑わされないようにしましょう。

 

5.身体や環境に優しい

プロパンガスの主要成分であるプロパンやブタンは、人体に害がないと言われています。

また、ガスボンベは補充時には必ず、不純物が含まれていないかどうか厳しくチェックされるので、硫黄貨物などの有害物質が発生することもありません。

あの独特の匂いから、体に有害と思い込んでおられる方もいらっしゃるかもしれませんが、元々プロパンガスは無臭です。万が一ガス漏れした時にすぐに気付けるように匂いをつけているだけで、プロパンガスに毒性はないのでご安心ください。

さらに、燃焼時の二酸化炭素の排出量が他の化石燃料と比べて少ない、環境にも優しいガスでもあります。地球温暖化など環境問題が深刻になってきている今、少しでもエコに協力したいと思っておられる方にプロパンガスはお勧めです。

 

6.初期費用が安い

新築で家を建てたり、引っ越してプロパンガスを利用し始めようと思った場合にメリットになるのは、初期費用がかからないことです。多くのプロパンガス会社は、ガスボンベやガス器具の設備費用などを「無償賞与契約」という形で提供します。

この「無償賞与契約」は少し厄介で、トラブルになることも多いですので気をつけていただきたいのですが、簡単にいうと長期ローンを組むようなものと考えてください。決して無料になる訳ではなく、10年〜15年ほの期間、初期設置費用やガスボンベ代を毎月のガス代に上乗せされて請求さます。

時間的猶予は与えられますが、結局はかかった初期費用を全て払うことになりますし、もし途中で解約したら違約金を払わなければならないこともあります。

それでも、家購入時や引っ越し時の何かと出費がかさむ時に、数万円〜多ければ十万円以上する初期費用を先延ばしにしてもらえるのは助かりますよね。

さらに、都市ガスの初期費用と比較してもメリットがあると言えます。都市ガスを引くためには、ガス管の配管工事が必要で、何十万円もかかることがあります。

単純に初期費用だけを比べるとプロパンガスの方が明らかに低価格です。それで、毎月のガス代が安いからと都市ガスに決めても、多額の初期費用分を考えると一概にお得とは言えないケースもあります。

住む年数や懐具合、プロパンガス会社の信頼度などをよく考えて検討しましょう。

 

プロパンガスのデメリット

プロパンガスにはたくさんのメリットがあることがお分かりいただけたと思いますが、ここからはプロパンガスのデメリットを2つご紹介します。

デメリットには、「自由料金制」というプロパンガス業界の料金システムが大きく関係しています。

 

1.料金が高い

プロパンガスは高いと言われるのには最もな理由があります。プロパンガスの場合、毎月のガス代が都市ガスの1.5倍〜2倍するという事実があるのです。

なぜなら、プロパンガスは自由料金制で、料金設定に政府による基準も法的縛りもなく、プロパンガス販売会社が好きに設定できるからです。自由なら、少しでも利益を上げられるように販売価格をあげるのは商売なら当たり前でしょう。

プロパンガス販売会社は今まで、業界皆で得するように、ガス単価を適正価格よりも高く設定してきました。業界内での価格競争やお客さんの取り合いはタブーとされ、とにかくガス料金を不透明にして、販売会社が儲かるシステムを作り上げたのです。

その中でも特に悪質な業者は、お客さんの無知につけこんで、他の会社の倍以上の価格設定をしていることもあります。

ガス料金の決定権がガス会社にあるというのは、プロパンガス利用者にとってはデメリットでしかありません。

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2.値上げの可能性がある

自由料金制でガス会社が値段を決められるということは、契約後の不当な値上げも可能ということです。

少しでも多くの新規客を獲得するために、契約時にはガス単価を安く設定しますが、その後少しづつ値上げしていくのは悪質なプロパンガス会社の常套手段です。

日本のプロパンガスの大部分は輸入で賄っているので、契約時に「値上げしない」といっていたのにも関わらず、仕入れ価格の高騰や輸送費が上がったなど、もっともらしい理由をつけて値上げします。

しかし、細かい内訳を説明することもありませんし、価格が落ち着いたからといって元の料金に戻ることはまずありません。

悪質な業者の口車に騙されて契約してしまうと、5年後には契約時の倍の単価になっていたということもあり得ます。

だからこそ、優良なプロパンガス会社を選ぶことは大切なのです。

 

プロパンガスのデメリットを解消する方法

お気付きのように、プロパンガスのデメリットはどちらもガス料金に関するものですが、この2つのデメリットを一気に解消する方法があります。

それは、プロパンガス会社を切り替えることです。

適正価格でプロパンガスを販売し、不当な値上げをしない優良なプロパンガス販売会社と契約をするなら、デメリットに悩まされることはありません。

全国に20,000社以上あるプロパンガス販売会社は、優良なものから悪質なものまで存在しており、自由料金制の業界だけに各社の料金表示やガス単価に大きな差が見られます。

今契約しているガス会社から優良かつ価格の安いガス会社に切り替える方法は、無料のガス会社切り替えサービスを利用すると便利です。

切り替えの手数料、切り替え工事費用など全て無料で利用できます。自分で今までの会社の解約手続きをする必要もありません。

まずは無料価格診断から試してみてください。

月々のガス代をかなり節約できるかもしれませんよ。

 

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まとめ

  • プロパンガスにはデメリットよりメリットが多い
  • プロパンガスのデメリットは価格
  • プロパンガスはもっと安い会社に切り替えができる
  • 一括見積もりを使えば安く優良な会社を探せる

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