不動産

不動産売買の仲介手数料無料ってどうなの?【メリット・デメリットを解説します】

2020年3月21日

悩んでいる人
仲介手数料無料ってどうなの?怪しくないの?

 

という疑問に答えます。

 

この記事を読むと分かる事

  • 不動産売買の仲介手数料無料ってどうしてできるの?
  • 仲介手数料無料のメリットとデメリットとは?
  • どんな場合に仲介手数料無料のサービスを使ったら良いの?

 

モトキさん
この記事を書いている私は、店長兼経営者として不動産会社を10年ほど運営していました。このメディアでは、暮らしと不動産に関する役立つ情報を発信しています。

 

仲介手数料って不動産売買の諸費用の中でかなり大きな部分ですよね。

仮に、3,000万円の不動産を購入した場合では、100万円近くの手数料がかかります。

でも、その手数料が無料という不動産会社もあります。

 

ひよこ
えっ!100万円も違うの!?そっちが良いに決まってるよー!
でも、なんで無料でできるの?怪しくない?
ねこ

 

と思いますよね。

 

この記事では、仲介手数料を無料にできる訳と、そのメリット・デメリットを解説します。

 

不動産売買の仲介手数料の仕組みとは?

 

まず、不動産仲介の仕組みから説明します。不動産売買の仲介とは、不動産会社が売主と買主の間に入って仲を取り持つ事を言います。

不動産を売りたい人は、不動産仲介会社に売却の条件を伝えて、買いたいと言う人を探してきてもらうよう依頼します。

不動産を買いたい人は、不動産仲介会社に購入を希望する不動産の条件を伝え、探してもらいます。

このような、売りたい人と買いたい人の希望がぴったり会った時に、売買が成立します。

不動産仲介は、売りたい人と買いたい人のいわゆるマッチングサービスみたいなものです。売買契約が成立すると、売主、買主双方が成功報酬として不動産会社に報酬を支払います。

それが、仲介手数料です。

 

仲介手数料の計算方法についてはこちらの記事で解説していますので、よろしければご覧ください。

関連記事
不動産売買の仲介手数料とは?【計算方法を解説します】

悩んでいる人不動産売買の仲介手数料っていくら?どうやって計算するの?   そんな疑問に答えます。   不動産を売買する時にかかる仲介手数料は、必要な費用の中でかなり大きな割合を占め ...

続きを見る

 

なぜ仲介手数料が必要なの?

不動産仲介会社にとって、仲介手数料はほぼ唯一の収入源と言えます。

例えば、3,000万円の新築戸建てを仲介したとしても、その販売価格の中には、仲介会社の利益は含まれていません。収入はあくまで仲介手数料だけです。

不動産仲介会社は手数料収入で営業をしているのです。

 

不動産業者が仲介手数料で行う業務

不動産仲介会社が行う業務にはどのようなものがあるでしょうか?

 

買主に対して

  • 希望条件に会った物件を探し紹介する
  • 希望があれば内覧をセッティングし現地を案内する
  • 気に入った物件があれば、売主と価格などの条件交渉をする
  • 現地の調査をし、契約書・重要事項証明書を作成する
  • 住宅ローンの審査・申し込み・ローン契約の補助をする
  • 物件の引き渡しと登記が滞りなく行われるように段取りする
  • 引き渡し後の不具合など、アフタフォローをする
  • 火災保険契約などの取次をする

 

売主に対して

  • 物件の価格査定をする
  • 適切な販売計画を立てて提案し実行する
  • チラシやインターネットなどで広告宣伝活動をする
  • 他社へも物件情報を共有し広く買主を募集する
  • 購入希望者の内見希望があった場合に現地対応をする
  • 購入希望者と価格などの条件交渉をする
  • 現地の測量や建物解体、ゴミ処理などの業者を手配する
  • 売却後の税金の申告などについて必要な補助をする
  • 引き渡し後に買主からクレームなどが生じた時に矢面に立って対応する

 

ざっとあげるとこのような業務があります。

このような業務を行う上での報酬が、仲介手数料です。

仲介会社が負う責任は説明責任とも言いますが、物件について説明しただけでは、仲介会社の仕事と責任は完結しません。

売主と買主が、無事に契約と決済を終わらせる事が仕事です。実際には物件を引き渡した後にもアフタフォローの仕事があります。

 

仲介手数料無料が可能なのはなぜ?

では、これだけの仕事をするのに、仲介手数料を無料にできる業者があるのはどうしてなのでしょうか?

理由は2つです。

  • 売主・買主のどちらか片方からしか仲介手数料を貰わない
  • 不動産会社が直接売主か買主になっている

この2点を、もう少し説明していきます。

 

売主、買主の片方からしか仲介手数料を貰わない

不動産売買仲介の場合、仲介手数料の上限価格が法律で決められているだけで、割引しても片方からしか貰わなくても問題はありません。

仲介手数料無料のサービスを行っている不動産会社は、業者が売主の物件を仲介した場合に、買主からは手数料を貰わないとしているところがほとんどです。売主である業者からのみ、仲介手数料をもらうようにしているのです。

売却の場合の仲介手数料無料はほとんど見かけませんが、その場合は他に手数料を取るか、買主から仲介手数料を取るかのどちらかです。

 

不動産会社が直接売主か買主になっている

不動産会社が直接販売する物件の場合には、間に仲介会社は入らないため仲介手数料は発生しません。そのような物件は、広告などに「売主」という記載があるはずです。新築の建売住宅や、新築マンションなどが、代表的な例です。

物件によっては業者が売主でも、売主が直接販売しないので、間に仲介会社が入る事があります。そのような場合には、業者が売主でも仲介手数料がかかります。

 

仲介手数料無料のメリット・デメリットとは?

 

仲介手数料無料のメリット

仲介手数料無料のメリットはなんといっても諸費用が安く済む事です。物件価格が高いほど大きな違いがでます。

特に不動産を購入する場合で、諸費用分の自己資金がない場合などは、諸費用が安くなる事で物件を購入できる可能性が高まります。

 

仲介手数料無料のデメリット

費用が安く済むのはメリットだけのようにも感じますが、不動産売買の場合ではデメリットも多くあります。

 

売却の場合

不動産を売却する場合で、仲介手数料無料の仲介業者に依頼すると、買主が限定されてしまうという事がデメリットです。

仲介手数料を売主から貰えないため、手数料を支払ってくれる買主に売れなければ、業者はただ働きになってしまいます。

つまり、自社の買主にしか物件を紹介できなくなります。そうなると、もっと良い条件で買ってくれる人がいたとしても、その人には売れない可能性が出てきます。

また、業者に買取をさせる事で、業者からの仲介手数料を得ようとする可能性もあります。

 

購入の場合

 

サービスの量と質が下がる可能性がある

業者によっては、ローンの申し込み手続きやアフタフォローなどをしてくれない場合があります。

また、売主との価格交渉力が弱い場合があります。手数料無料の不動産会社のお客さんは、言ってみれば手数料をくれる売主になります。買主からは手数料をもらっていない以上、100%買主のために動いてくれるとは言い切れません。

もちろん、中には売主からの手数料だけできちんとした業務をする良心的な会社もありますが、多くはありません。

売主の業者が嫌がる可能性がある

新築の建売業者などは、仲介業者と強いコネクションがあります。なぜなら分譲用地などの仕入れには仲介業者の力が必要だからです。
仲介業者は広い売地の情報など、一般の人が買えないような物件は、建売分譲業者などに仲介して売ります。

建売業者などは、仕入れに協力している業者を大切にします。仕入れを出来るかどうかが、自分たちの業績に直結するからです。
それで、分譲地などの仕入れに、そのような仲介会社が絡んでいる物件の場合には、手数料無料の業者が買主を連れて行ってもきちんと対応してくれないケースがあります。

また、多くの建売業者は、自分たちが直接買主とやりとりをするのを嫌います。彼らの仕事は仕入れと企画、建築設計だからです。
そのために、契約から決済までの顧客対応を仲介業者にやってもらっています。

でももし、不動産仲介会社の営業マンがきちんと仕事ができないと、買主が売主の業者に直接連絡をしたりして、自分たちの仕事が増えてしまいます。それで、多くの建売業者は仲介する業者の仕事ぶりや評判も気にします。

もし、手数料無料の業者からと、仕入れに関わっている業者や大手仲介会社などから同じタイミングで購入希望が来た場合、仕入れ業者などから紹介されてた買主を優先する場合が実際にあるのです。

 

仲介手数料無料の業者がおすすめな場合とは?

 

不動産を購入する場合で、買いたい物件がすでに決まっている場合には、手数料無料の業者を使うと良いでしょう。

例えば、インターネットなどで自分で見つけた物件で、業者が売主の物件を購入したい場合です。
そのような場合には手数料無料の仲介会社に問い合わせをして、仲介可能かどうかを聞いてみましょう。

 

仲介手数料無料の不動産会社はこちらです。

仲介手数料無料をおすすめしない場合とは?

 

不動産を買う場合

不動産を買う場合で、仲介手数料無料の業者を使うのをおすすめしないのは以下のような場合です。

希望のエリアは決まっているが物件がない

買いたいエリアに強い仲介会社に物件探しをお願いしたほうが良いでしょう。
そして、物件が出たらすぐに連絡をしてもらえるような関係性を築きましょう。

じっくり物件を見ながら買う物件を決めていきたい

仲介業者にそのような手厚いサービスを求めるなら、手数料無料の業者では厳しいでしょう。
手数料無料の業者が紹介できる物件は限られているため、買主のニーズに100%答えられるとは限りません。

手数料よりも営業マンのコンサルティングのスキルの方が重要です。
もちろん、手数料無料の業者の中にもそのようなスキルの高い営業マンもいますが、一般的には少ないです。

 

不動産を売る場合

不動産を売る場合には、基本的に仲介手数料無料の業者はお勧めしません。
売却の場合は、手数料無料ではなく半額という場合もありますが、同様にあまりお勧めできません。
理由はデメリットの項目で書いたとおりです。

また、売却活動をするためには、十分な量の広告が必要です。インターネットの広告は、従来型のチラシ広告よりもかかるコストは安いですが、それでも最近は特に、他の物件情報に埋もれてしまわないためには、それなりの広告費を投入する必要が出てきています。

仲介手数料無料の業者に限らずですが、自社では広告をせずに他社が買手を連れてきてくれるのを待つだけの業者もいます。
やはりそれでは、本当に良い条件の買主を探しているとは言えません。
自社で十分な広告活動を行わない会社に、売却を依頼するのはやめた方が良いでしょう。
それで、不動産を売る場合には、仲介手数料の安いところではなく、信頼でき販売力のある業者を選ぶべきです。

ココがポイント

不動産の売却では、手数料無料の業者はあまりおすすめできません。

関連記事
【2020年版完全ガイド】不動産売却の流れと失敗しないための注意点

不動産売却の理由は様々です。 転勤のために売る人、買い替えのために売る人、相続した不動産を売る人、ローンの支払いが厳しくなったので売る人・・ どんな理由で不動産を売るとしても、トラブルなく、そして出来 ...

続きを見る

 

まとめ

 

  • 仲介手数料無料は売主、買主のどちらか片方から手数料をもらっている
  • 仲介手数料無料にはメリット・デメリットがあるので使わない方が良い場合も
  • 不動産を売却の場合は手数料無料よりも販売力のある業者を選ぶ

-不動産

© 2021 暮らしと不動産の参考書