おそらく、誰にとっても家は人生で一番大きな買い物です。家を買う為に、長ければ35年間もローンを払い続ける必要があります。
でも残念ながら、買ったあとで「家なんて買うんじゃなかった・・」と後悔してしまう事があります。
高い買い物だけに、後悔の気持ちも大きくなってしまい苦しいものです。
この記事では、多くの人が家なんて買うんじゃなかったと後悔する理由と、家なんて買うんじゃなかったと後悔してしまった時にできる対処法を解説します。
この記事を読むと分かる事
- 家なんて買うんじゃなかったと後悔する11の理由
- 家なんて買うんじゃなかったと後悔した場合の対策
家なんて買うんじゃなかったと後悔する11の理由
- 契約内容で揉め事が起きた
- 近隣トラブルに巻き込まれた
- ハウスメーカーなど業者とのトラブル
- 日当たりが悪かった
- 立地が悪く住みづらかった
- 家族構成が変化した
- 離婚する事になった
- 転勤する事になった
- 住宅ローンが払えなくなった
- 買う前より生活が苦しくなった
- 修理やメンテナンスにお金がかかる
1.契約内容で揉め事が起きた
これは、家を買う時にトラブルが起きてしまうケースです。例えば、売主と買主の間で契約の内容や引き渡しの条件などですれ違いが生じてしまう事があります。
これは意外にストレスになります。せっかく念願の家を買うという時にトラブルになってしまうと、「こんな事なら家なんて買わなきゃ良かった・・」となりかねません。
2.近隣トラブルに巻き込まれた
近隣にどんな人が住んでいるのか、実際に引っ越してみなければわかりません。最初は良い人そうに見えた隣人と、何かのことでトラブルが始まってしまう事もあります。
賃貸なら引っ越しも考えられますが、持ち家だとなかなかそうもいきません。
3.ハウスメーカーなど業者とのトラブル
新築でも中古でも、買った後に何かの不具合が出てきてしまうという事があります。欠陥住宅というレベルの不具合は問題外ですが、修理すれば直るレベルの不具合は、意外に多いものです。
業者には、親身になって修理対応をしてもらいたいものですが、中にはきちんとした対応をしてくれない業者もあります。
不具合が頻発し、しかも業者の対応が悪かったりすると、業者選びの後悔だけでなく、「家なんて買わなければ良かった」とすら感じてしまうかもしれません。
4.日当たりが悪かった
実際に住んでから、日当たりが思ったより悪いという事に気付いて後悔するケースは意外に多いです。
午前、午後によっても日当たりは違いますし、季節によっても変わります。また一階と二階、各部屋によっても変わってきます。
夏場に家探しをすると、暑いので日当たりはさほど気になりませんが、冬になってから気になり始めるという事があります。
5.立地が悪く住みづらかった
毎日の通勤や通学が始まってから、立地が気になる事があります。また、車の運転をしなくなってからとか、車を手放す事になってから、家の立地が思った以上に不便だという事に気づく事もあります。
近くのスーパーが閉店してしまい、買い物をするのが急に大変になってしまった、という事もあります。
6.家族構成が変化した
家を買ってから子供ができたり、親と同居する事になったりして家の間取りが合わなくなってしまう事があります。
家を買うのはもう少し後にしておけば・・と後悔してしまうケースです。
7.離婚する事になった
家を買ってから離婚する事になった場合、家の処分に困る事があります。特に困るのは、夫婦の共有名義で家を買った場合で、売っても住宅ローンが完済できない時です。
そのような場合に売却は、手続きに手間と時間がかかる為、ストレスを感じる人も多いです。
「こんな事になるなら、家なんて買うんじゃなかった・・」と感じてしまう事でしょう。
8.転勤する事になった
家を買ったら、すぐに転勤が決まった、というケースはよく聞きます。売れば損が出てしまうし、かと言って引っ越し先の家賃と住宅ローンをダブルで払う事もできず・・・
「なんでこのタイミングで家なんて買っちゃたんだろう」と思ってしまいます。
9.住宅ローンが払えなくなった
家を買った後にリストラになってしまい、住宅ローンが払えなくなってしまう場合です。賃貸であれば家賃の安いところに引っ越すなどできますが、家を買っている場合はそうもいきません。
10.買う前より生活が苦しくなった
家を買う前は生活にもう少しゆとりがあったのに・・と家を買ってから感じる人も多いです。少し無理して住宅ローンを組んでしまうと、支払いはできるけれど、生活にゆとりがなくなってしまいがちです。
家を買うと、住宅ローンの支払い以外にも固定資産税などの税金もかかります。マンションであれば、管理費や修繕積立金なども支払う必要があります。
どれも必ず払う必要があるお金なので、賃貸のときの気楽さがなくなってしまい、生活が苦しくなったと感じる人も少なくありません。
11.修理やメンテナンスにお金がかかる
家に何か不具合などが発生した場合、賃貸で借りている家の場合は、大家さんや不動産屋さんに連絡をすれば対応してもらう事ができます。
でも、家を買った後は、それらを全て自分で行う必要があります。業者を自分で探して手配するのは手間がかかりますし、何より費用がかかります。
今まで支払った事のない出費が増えてくると、家なんて買うんじゃなかったと感じてしまう事でしょう。
家なんて買うんじゃなかったと後悔したときの対策
もし家を買ってから後悔しているなら、どんな対策ができるか具体的に考えてみることをお勧めします。
できる対応は次の2つです。
- 賃貸に出す
- 売却する
賃貸に出す
持ち家なら自分で住まなくても、人に賃貸することで収益を得る事ができます。あなたにとっては気に食わない点であっても、気にせずに住む人はいます。
賃貸に出すというと少し面倒な気もしますが、それほど難しいことではありません。まずは不動産屋さんに相談してみましょう。
売却する
問題を解決するには、家を売却するしかないとういう場合もあります。
家を持っている事で問題が起きているなら、そして家を売る事でしか問題が解決しないなら、思い切って売却する事を検討しましょう。
問題解決のための最初のステップ
まずは、価格査定からです。
もし、まだ売るかどうか迷っているとしても、査定価格を見てから、売るか売らないかを決めれば良いのです。
価格査定は、インターネットを使えばとても簡単にする事ができます。一括査定サイトを使って複数の不動産会社にまとめて査定を依頼しましょう。
もし、賃貸に出すという選択肢も考えているなら、賃貸の査定も同時にお願いすると良いです。
マンションであれば「マンションナビ 」を使えば、賃貸の査定依頼も同時にできます。戸建の場合は、その他の査定サイトを利用する事になりますが、備考欄などに「賃貸した場合の賃料も希望」と記載しておけば、対応できる不動産会社は賃料も見積もってくれます。
ココに注意
売買専門で、賃貸業を行なっていない不動産会社もありますのでそのような業者の場合は売買のみの査定になります。
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すぐに売却するつもりがないなら
もし、まだ売却するか迷っているなら、必ず「机上査定」を選択してください。
机上査定とは、不動産会社の訪問を受けずに、ざっくりとした査定金額だけを教えてもらう方法です。
ココがポイント
実際、机上査定でも訪問査定でも、査定価格の出し方は基本的に変わりません。
不動産会社は、売却依頼を受ける為に訪問査定をしたがるのです。
しつこく営業されたくない、まだすぐに売る気がない、というときは迷わず机上査定をお願いするようにしましょう。
おすすめの査定サイト
マンションの場合
マンションの場合は、「マンションナビ」は必須です。その他に、もう一つの査定サイトを併用しましょう。「イエウール」を使うと良いでしょう。
戸建の場合
戸建の場合は、まずは「イエウール」が定番です。もし査定したい場所で、参加している不動産会社が少ないようであれば、「LIFULL HOME'S 」を使いましょう。
実際に売却活動を始める前に
査定価格を入手したら、売るのか、貸すのかもう一度じっくりと考えてみましょう。
家を持っている事のメリットもあります。もし売ると、経済的には損をしてしまう可能性だってあります。
様々なことを考えてしまうと、どうしたら良いかと判断に迷ってしまうかもしれません。
でも、いろいろ考えても「家なんて買うんじゃなかった」と感じるのであれば、一度売ってしまい、これからの生活に集中した方が良いのではないでしょうか。
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